頬にあたる風がやさしくなった頃、手袋も毛糸の帽子もいらなくなった子どもたちは、冬の終わりと春のはじまりを見つけに散歩に出かけます。雪解けとともに木々の芽吹きを見て、新芽がふくらんでいくことを発見する子どもたち。毎日変わる風景に子どもたちは敏感です。
しいたけの「ほだ木」を切って菌植えをする年長、カタクリの群生を見つけに遠出することも。おたまじゃくしをつかまえたり、虫取りをしたり、たんぽぽを摘んだり、どろんこで遊ぶ園児たち。畑おこしの合間をぬって、春の山の恵み山菜を採って園へのおみやげに。子どもたちの採った、うど・笹の子・わらび・三つ葉・よもぎなどが食卓に並びます。土の中でじっと力をたくわえていた山菜は、人間が冬期間に消耗したエネルギーを補い、運動不足や野菜不足によって体内に溜った毒素を解毒する作用があります。
カッコウが鳴いたら枝豆の種植え。畑仕事も花壇作りも本格化します。園のまわりの桑の実(どどめ)が色付きはじめ、食べごろになるのが待切れずに、まだ甘酸っぱい実を頬張る子どもたち。どどめが赤から黒く熟して来る頃、夏はもうそこまで来ています。 |